時代考証のために本を読んでみた その1

昨日決心したこと:①早起き②朝のランニング③素振りの自主練、をさっそく実行に移そうと、今朝は(ちょっとだけ)早起きしてみたのだが、外はあいにくの雨。

せめて素振りだけでもと思い、竹刀袋から三六を一本取り出した。鍔をつけて机に立てかけておき、仕事に煮詰まったら素振りを何回か。

そうやってお情け程度に素振りをやってみるだけでも、ひとつわかったことがあった。今までの素振りに足りなかったものは力だと気づいたのだ。

今までは切っ先の高さとか、肘の向きだとか、かたちばかりに気を取られていたせいで威勢がまったくなかった。

そうじゃな~~い!!!と気づいたのは、司馬遼太郎先生の『燃えよ剣』を読み始めたからだ。

『燃えよ剣』のヒーローは新撰組の鬼副長として畏れられた土方歳三。のっけからケンカしっぱなしなのだが、特に六車宗伯との一騎打ちが生々しくて印象深く、

…歳三が片手なぐりに撃ちこんだ剣が、六車宗伯の右こめかみの骨を割った。…

燃えよ剣 上巻(37頁)

などと書いてある。戦いのすさまじさに、はっとなった。そうだ、剣道のルーツとは人を殺める剣術。私がやっているようなチャンバラごっことはわけが違う。かつては真剣をふりかざし、全身全霊の力を込めて闘っていたのが、いまは竹刀に置き替えられたまでのこと。というか、江戸時代には剣術の腕を磨く方法としてすでに竹刀稽古が普及していた様子も『燃えよ剣』を読めばわかる。

そう思うと竹刀を握る手にも自然と力がこもってくる。左手に力をこめて、なるべく素早く撃った。「ひょうっ」と竹刀が風を切る音がかすかに響くほど、力を込めて撃った。そうしたら「雑巾をキュッとしぼるような感じで」グリップを親指の方向へずらして竹刀の動きを止める、という感覚が初めてよくわかった。これかーーー!

うれしくなった。これからも幕末ものを読んで、剣道のルーツを文学で味わってみようと思う。恥ずかしながらも、『燃えよ剣』は私にとっての初・司馬遼太郎作品である。しかも、私よりもずっと先に小学5年生の娘の愛読書となっており、逆にオススメされたという…。いろんな意味で娘に遅れを取っているダメ母なのだった。

投稿者: 山田ちとら

日英バイリンガルライター。主に自然科学系の記事を執筆するかたわら、幅広いテーマの取材とインタビューにも挑戦している。人生の折り返し地点を過ぎてから剣道の魅力にハマり、子どもと一緒に道場へ通う日々。

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